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三冠馬育成に欠かせない! 出走ローテーションの組み方&調整方法
競馬における「出走ローテーション」とは、競走馬をどのレースに出走させていくか予定を立てることや、その馬がそれまで走ってきたレースの過程を指す。
『ダビマス』では、目標のレースを目指して、出走ローテーションを立て、調整を重ねていくことが重要になる。
調整を誤ると、馬のコンディションが下がった状態で開催日を迎えてしまうことになりかねない。そんなことにならないように、出走ローテーションの組み方と調整方法を身に着けておこう。
張り切って調教しても、調整に失敗してしまったら勝てる望みは薄くなってしまう
3歳クラシック三冠のローテーションの組み方
今回は、3歳クラシックロードを例に出走ローテーションと調整方法を解説しよう。
皐月賞、日本ダービー、菊花賞(牝馬の場合は桜花賞、オークス、秋華賞)と続くクラシックロードを目指す場合、4月の皐月賞(桜花賞)までに、GIに出走できるだけの賞金を稼いでおく必要がある。
デビューから皐月賞の時点までに2勝を上げていればオープンクラスになれるが、賞金額が低ければ、GIでは出走を除外されてしまう可能性がある。
そのため、GIの開催週までに最低でも重賞レースを1勝することを前提に、GIに出走できるようローテーションを組まなければならない。
ちなみに、2歳8月4週までは1勝するだけでオープンに上がれるが、そのままだと9月1週の時点で500万下に降格してしまう
以下は、2歳GI出走も視野に入れつつ、皐月賞(桜花賞)を目指す早熟馬の出走ローテーションの例だ。
牡馬
開催時期 | レース名 |
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2歳7月4週 | 新馬戦 |
2歳9月2週 | 芙蓉S(オープン) |
2歳11月3週 | 東スポ杯2歳S(GII) |
2歳12月3週 | 朝日杯フューチュリティS(GI) |
3歳1月2週 | シンザン記念(GIII) |
3歳4月3週 | 皐月賞(GI) |
牝馬
開催時期 | レース名 |
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2歳7月3週 | 新馬戦 |
2歳9月4週 | サフラン賞(500万下) |
2歳11月1週 | ファンタジーS(GIII) |
2歳12月2週 | 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI) |
3歳1月2週 | フェアリーS(GIII) |
3歳4月2週 | 桜花賞(GI) |
※ レース名のSは「ステークス」の略
クラシックGIを目指すならば、できれば2歳のうちに重賞を1勝以上したいので、条件や強敵の様子を見て、勝てそうなレースを選びながら出走し、賞金を加算していこう。
たとえGIIIでも、ディープブリランテなどの強敵も登場する。クラシック三冠を前に思い切って強敵を蹴散らしたいところだが、負けてしまってはもとも子もない。条件だけでなく、どんな強敵が出てくるのかにも注意を払おう
目的のレースに合わせてコンディションを最高に!
ローテーションを組んで、2~3カ月の間で複数のGIに出場することを目標にする場合、コンディションはできる限り良い状態で臨みたい。
馬のコンディションで特に重要なのが「調子」と「体重」。
調子を崩していたり、体重が適正でなかったりすると、せっかくの大舞台で本来の能力を発揮しにくい。ということで、それぞれの調整を行う際のポイントを解説しよう。
調子や体重の状態はパドックの解説者のコメントも要チェックだ
馬の調子はレース結果にも大きくかかわる重要ポイント!
馬の調子にはリズムがあり、好調と不調の間を周期的に行き来している。調子は調教を行ったり、週を進めたりすることで変動または維持される。
馬の能力にもよるが、絶好調の状態を保てるのはだいたい4~5週間ほどの場合が多い。また、馬の体質が高いと、調子が落ちた状態から戻しやすい傾向があるようだ。
厩舎でのコメントでわかる馬の調子
コメント | 調子の状態 |
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「少しずつですが調子が上がってきました」 | 調子は悪いが上り調子になってきている |
「調子が上がってきています」 | 調子がピークに向かって上昇してきている |
「調子が上がってきました」 「順調に仕上がっています」 | 調子がピークに近づきつつある |
「状態はバッチリです」 「調子はハッキリといいですね」 | 調子がピークの状態 |
「相変わらず元気ですよ」 | 調子はピークに近いが、下り調子に移行 |
「調子はまずまずといったところですかね」 | 調子は下り坂に差し掛かっている |
「少しバテてきてますね」 | さらに調子が落ちて、絶不調に近づいた状態 |
「カイ食いが落ちているようですね」 | 調子が落ち切り、底についた状態 |
馬の調子を知りたいときに頼りになるのは調教師のコメント。最高の状態は、調教画面で「気合ものって絶好調です」、厩舎画面で「状態はバッチリです」といわれたときだ
調教は、「馬ナリ」「強め」「一杯」「併せ調教」の順に、調子に与える影響が大きい。また、週に2回調教を行うことでも調子の変動を早めることができる。
そのため、調子が下がり始めたら強めの調教や、2回調教することで早めに調子を上向きに変えてあげるようにするといいだろう。
逆に好調をキープしたい場合は、調教の量を減らして、調子のリズムが進まないように調整しよう。
特に、併せ調教は、調子も大きく変動させやすい。目標のレースまであまり時間がない状態で、調子を変えたいときにも使えるが、体重が大きく減るうえ馬の負担も大きいので、注意しよう
調子を変えるのには「放牧」も有効。最低4週間から行える放牧は、馬の体重と疲労を回復し、調子も「少しずつですが調子が上がってきました」の状態にリセットされる。
ただし、放牧では馬のスタミナが減少してしまうことがあるので、多用は避けて、どうしても絶好調の状態で出走したいレースがある場合に使おう。
放牧でリフレッシュしたあとは、しっかり調教して、目標のレースまでにバッチリ仕上げよう!
また、放牧後、調子をピークまで持っていくには調教で調子を上げていく必要があるため、レース直前に戻ってくるスケジュールでの放牧はオススメできない。
最低でもレースの7~8週間前には放牧に出せるよう、逆算してローテーションを組もう。
超早熟馬で賞金もじゅうぶん稼いでいるなら、2歳GI出走後すぐ放牧に出すのも手だ。12月中に放牧に出し、1月後半から調教を再開すれば、余裕を持って4月のGIを迎えられる
体重を適正に保って馬の能力の真価を引き出そう
調教やレース出場で変動する体重も馬のコンディションにとって重要なポイント。
強めの調教やレースへの遠征で馬体重が大きく落ちると、能力の高い馬でもその実力を発揮できず、体質が弱い馬では故障につながるケースもある。
馬体重が大きく減少した状況で調教を行うと、途中で調教師に止められてしまう
馬のベスト体重は成長によっても変化し、常に一定というわけではない。
馬体重に問題がある場合、厩舎で調教師が関連したコメントをいうので、それを参考にベスト体重を予測しよう。
「だいぶ重い」「馬体が細すぎる」はベスト体重から10kg以上重い、または10kg以上軽いと出るコメント。前者なら併せ馬やプールで絞り、後者なら調教を完全に止めるか、放牧して体重が増えるのを待とう。
調教では基本的に「強め」で-2kg、「一杯」で-4kg、「併せ」で-6kgの体重減少が起きる。プールの場合は-2kgから-4kg前後で体重が減少する
馬体重を調整しながら調教で調子を維持したいときは、馬体重が減少しない「馬ナリ」や、調子に大きな変化を与えず体重を落とせる「プール」が便利だ。
「馬ナリ」でも、調子はきちんと変動する。ベスト馬体重をキープしながら調子を変えたいときに使おう
馬体重と調子をコントロールできれば一人前のオーナー!
上で紹介した3歳クラシックGI以外に、秋のGIラッシュなども、ローテーションを組んで調整を行う必要がある。
皐月賞と日本ダービー、ジャパンカップと有馬記念のように1カ月前後も好調を保つのは難しいが、そこはオーナーの腕の見せどころ。
どちらかのレースにピークを持ってくるなどして、なるべくよいコンディションでレースに臨めるようにしよう。
また、どうしても難しい場合は、配合を工夫して、調子を落としにくい体質の高い馬を作るというのもひとつの手。人それぞれに攻略方法が模索できるのも『ダビマス』の魅力だ。
体質がAの種牡馬を使うほか、アウトブリードや「丈夫」の因子のクロスなどを利用すれば、調子を保ちやすそうな体質の高い馬を生産することも可能だ
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