本記事のテーマは「オリジナルの配合を自力で組むコツ」です。読者の需要が高い題目ですが、これまで取り上げてきませんでした。なぜなら自力で配合を組むことこそマスタークラスのプレイヤーとなるための難関な試練と考えているからです。
とはいえ、強い馬を生産し育成できるようになればその次のステップとして「自力で配合を組んで強い馬をつくりたい」という新しい目標を持つようになる人は少なくないと思います。
そこで今回、超完璧な配合や奇跡の配合を駆使して、自家製の種牡馬や繁殖牝馬を自在につくり出し、オリジナルの配合が組めるようになることを目指します。ダビマスをさらに深く楽しめるように配合の組み方をマスターしましょう!
配合理論に関する基本知識
自力で配合を組むコツを身につけるためにまず把握すべきは配合理論の全体像でしょう。こちらをご覧ください。
配合理論の序列
以下、配合理論の成立条件を順に解説していきます。
基本①完璧な配合とは
【完璧な配合の成立条件】
- ・種牡馬と繁殖牝馬の見事系統が一致し、且つ
- ・面白系統が7系統
完璧な配合を理解するために、一つひとつの基本要素をこれから説明します。既に十分理解している場合は「超完璧な配合とは」まで読み飛ばしてくださいね。
それでは配合の前提となる知識から見ていきましょう。
基本②配合の前提知識
【親系統とは(全15種)】
すべての馬は以下15種の親系統に分類されます。この親系統の組み合わせによって配合理論が成立するのです。
【子系統とは】
子系統は親系統をさらに細分化したものです。実は、完璧な配合を理解する上では子系統を覚える必要がありません。親系統だけなく子系統もあるということを気に留めておきましょう。
【面白系統&見事系統とは】
まずは血統表の親系統の確認方法をご覧ください。
続いて、面白い配合系統(以下、面白系統)と見事な配合系統(以下、見事系統)の位置を確認しましょう。種牡馬と繁殖牝馬の面白系統は位置が同じですが、見事系統は位置が異なる点に注目です。
面白系統と見事系統の組み合わせによって各種の配合理論が成立します。ここからは、その成立条件を順に紹介していきましょう。
【面白い配合の成立条件】難易度★
【よくできた配合の成立条件】難易度★★
- ・種牡馬と繁殖牝馬の見事系統が3系統同じで、不一致もある
【見事な配合の成立条件】難易度★★
- ・種牡馬と繁殖牝馬の見事系統が一致し、且つ
- ・面白系統が7系統未満
【完璧な配合の成立条件】難易度★★★
- ・種牡馬と繁殖牝馬の見事系統が一致し、且つ
- ・面白系統が7系統
それではここから、上位の配合理論となる「超完璧な配合」「奇跡の配合」の成立条件を見ていきます。公式BCで上位を狙うために避けては通れませんから、しっかりとその仕組みを理解しましょう。
基本③超完璧な配合とは
【超完璧な配合の成立条件】難易度★★★
- ・種牡馬と繁殖牝馬の見事系統が一致し、且つ
- ・面白系統が8系統
要するに面白系統が7から8に増えるだけで「完璧な配合」が「超完璧な配合」に格上げとなります。完璧な配合の仕組みが分かれば、超完璧な配合についても同じく理解できますね。
【超完璧な配合の効果】
基本④奇跡の配合とは
【奇跡の配合の成立条件】難易度★★★★
- ・完璧な配合が成立し、且つ
- ・4✕3のクロス(種牡馬の3代前の父と、繁殖牝馬の母父が一致)
上位の配合理論に位置づけられる奇跡の配合。その正体は、奇跡の血量(4✕3のクロス)を伴う完璧な配合です。
【4✕3のクロスとは?】
クロス(※)とは、種牡馬と繁殖牝馬の血統表5代以内に同じ因子がある場合に成立する配合理論です。そして4✕3のクロスとは、配合産駒の4代前と3代前で同じ因子がクロスすることを意味します。
※vol.2 王道配合の型で説明あり
【4✕3のクロスの注意点】
奇跡の配合における4✕3のクロスにおいては以下の成立条件に留意しましょう。
- ・因名の異なる同じ馬(例:ダンチヒ瞬走✕ダンチヒ覇閃)の場合は成立
- ・全兄弟(例:ヒズマジェスティ✕グロースターク)の場合は不成立
- ・自家製種牡馬の場合、同じ馬同士であれば成立、全兄弟であれば不成立
- ・種牡馬側は3代前の父ならどこでも可、繁殖牝馬側は母父のみ可
【代数の数え方】
◯代前という代数の数え方について。配合産駒から数えるか、種牡馬や繁殖牝馬(父や母)から数えるかによって代数が異なる点に留意しましょう。4✕3とは配合産駒から数えた代数が4代前と3代前であることを表します。これを配合産駒の種牡馬や繁殖牝馬から数える場合は3代前・2代前に数え方が変わるのです。
【奇跡の配合の効果】
代重ねによる系統の動き
続いては、自家製の種牡馬や繁殖牝馬をつくる時の系統の動きを理解しましょう。ここからが山場ですが、オリジナルの配合を自力で組めるようになるために頑張ってついてきてくださいね。
なお、系統の動きが学べる「ダビマス塾2020 第1回 配合理論と系統の動きを理解しよう」は大変オススメの動画です。配合の組み方をマスターしたい人は併せて視聴しましょう。
自家製繁殖牝馬の系統の動き
自家製繁殖牝馬をつくる場合の系統の動きは、実はとてもシンプルです。それがこちらです。
自家製種牡馬の見事系統の動き
自家製種牡馬の面白系統の位置は自家製繁殖牝馬と同じですから、代重ねによる面白系統の動きもまた共通です。一方で、自家製種牡馬の見事系統は位置が異なるため、代重ねによる見事系統の動きを覚える必要があります。
自家製種牡馬の見事系統の動きが最もややこしいですが、これさえ覚えれば系統の動きはほぼマスターできます。何度も見返し、さらに色々な自家製種牡馬の系統の動きを見ることが必要です。そこでラヴレス配合を題材に、系統の動きについて理解をさらに深めましょう。
ラヴレス配合を徹底解説!
「簡単なのに強い!」と評判が高いラヴレス配合を使って、代重ねによる系統の動きを徹底的に解説します。
ラヴレス配合とは
【配合の全体図】
レインボウクエストの4×3を用いた奇跡の配合です。肌馬(自家製繁殖牝馬A)をつくる時点で超完璧な配合も成立します。レインボウクエストはレンタル種牡馬なので誰でも試しやすく、また長距離因子を持つことからスタミナに特長のある産駒が生まれやすいでしょう。
レインボウクエストの代わりとして、ミスターシービー、トウショウボーイ、テスコボーイ、トニービン、テンポイント、タマモクロス、ナシュアなど因子持ちの父Nas 母父Hamの種牡馬を用いることも可能です。
【配合掲示板チャートNo】
#7607988394
それでは、配合の全体図で示した「自家製繁殖牝馬A〜E」および「自家製種牡馬A」を作成する時の系統の動きを順に確認していきましょう。
自家製繁殖牝馬の系統の動き
まずは配合産駒の肌馬(自家製繁殖牝馬A)をつくるまでの系統の動きから確認します。配合の全体図と照らし合わせながら、系統の動きをチェックしましょう。
ラヴレスを付ける時は超完璧な配合の成立条件を満たしていることも併せて確認しましょう。見事系統が一致し、且つ面白系統が8系統です。
続いて、種牡馬側(自家製繁殖牝馬Bをつくるまで)の系統の動きを確認しましょう。
自家製種牡馬の見事系統の動き
最後に自家製種牡馬Aを作成する時の系統の動きを確認します。繁殖牝馬とは異なり、種牡馬は見事系統と面白系統の位置が異なります。「自家製種牡馬の見事系統の動き」こそが系統の動きをマスターするための難局ですから、繰り返し何度でも確認しましょう。
【奇跡の配合の成立条件(再掲)】
配合の最終段階として、自家製種牡馬A×自家製繁殖牝馬Aで奇跡の配合が成立します。すなわち、以下の条件を満たしているのです。
- ・完璧な配合が成立し、且つ
- ・4✕3のクロス(種牡馬の3代前の父と、繁殖牝馬側の母父が一致)
種牡馬を代替する時のコツ
配合に必要な種牡馬を持っていない‥というケースはよくあると思いますが、そんな時に手持ちの種牡馬で替えが効くといいですよね。そこで、種牡馬を代替する時のコツもついでに覚えましょう。
【配合時の面白&見事系統を固定する】
たったこれだけです。ラヴレス配合において種牡馬を代替する時の具体例を見ていきましょう。
【ヘクタープロテクターを代替する場合】
ヘクタープロテクターを代替する場合、赤枠内が変更対象です。面白系統のNat、見事系統のNasを固定しつつ、代替可能な種牡馬を探します。
ヘクタープロテクターと同じく父Nat 母父Nasの種牡馬はたくさんいますから、代替には困らないでしょう。例えば、オリオンザサンクス、サウスヴィグラス、ヒットザターゲットなど。
【注意点】
ヘクタープロテクターを変更する場合は赤枠内の「面白系統のNat、見事系統のNas」両方ともに代替します。単にNat系種牡馬に変更すればよいのではなく、父Nat 母父Nasでないと配合理論は成立しません。
【モンジューを代替する場合】
モンジューを代替する場合は、赤枠内が変更対象です。面白系統(Nea,Pha)と見事系統(Roy,Swy)を固定して代替可能な種牡馬を探します。
例えば、モンジューの実際の血統通りサドラーズウェルズ✕(トップヴィル ✕ 父の親系統がSwyの牝馬)は一案でしょう。また、サドラーズウェルズ✕ルートオブハート(父Pha 母父Swy)であればより簡単です。
あるいはサドラーズウェルズと同じ父Nea 母父Royの種牡馬に変更するのもいいですね。例えばコマンダーインチーフなど。
ちなみにサドラーズウェルズやコマンダーインチーフをさらに自家製種牡馬で代替することも可能です。(父Neaの種牡馬)✕(父の親系統がRoyの牝馬)で自家製種牡馬をつくることで、全てのNea系(ノーザンダンサー系)種牡馬を起用することができるようになります。
奇跡の配合!実践クイズ
配合理論に関する解説は以上です。ここから先は実践的に配合を組んでみることで理解がさらに進むと思います。そこで最後に実践クイズを出題&解説します。自力でオリジナルの奇跡の配合が組めるようになるために、ぜひチャレンジしてみましょう!
問題
【出題テーマ①:奇跡の配合が成立する4✕3のクロス】
スズカマンボを種牡馬として奇跡の配合が成立する時、4✕3のクロスはどの馬か?
- ヒント1:4×3のクロスの種牡馬側は3代前の父ならどこでも可。青枠のいずれかの種牡馬が答え
- ヒント2:スズカマンボの見事系統(Pha、Ham、Nea、St)と一致する種牡馬は青枠の中で1頭のみ
- ヒント3:4×3のクロスの繁殖牝馬側は母父のみ可。赤枠の種牡馬が答え
【出題テーマ②:種牡馬に合わせて肌馬をつくる】
ファンタスティックライトに合わせて自家製繁殖牝馬をつくり、奇跡の配合を成立させてください
- ヒント1:自家製繁殖牝馬の面白系統の動きを再確認しましょう
- ヒント2:ファンタスティックライトの見事系統(St、Ham、Ted、Swy)と一致する肌馬(自家製繁殖牝馬)をつくりましょう
- ヒント3:キートゥザミントの4×3のクロスは必須です。自家製繁殖牝馬の母父にキートゥザミントを使いましょう
【出題テーマ③:肌馬に合わせて自家製種牡馬をつくる】
トキガキタノダに合わせて自家製種牡馬をつくり、奇跡の配合を成立させてください
- ヒント1:見事系統はSt、Her、Nat、Tedで一致し、面白系統が7系統あれば完璧な配合が成立
- ヒント2:奇跡の配合が成立するために、ミスタープロスペクターの4✕3のクロスは必須
- ヒント3:ナリタブライアンを使ってみましょう(他の種牡馬を使ってもOK)
解答例
【出題テーマ①の正答】
ニジンスキー(Nea)。スズカマンボの見事系統(Pha、Ham、Nea、St)と一致する唯一の種牡馬です。
【出題テーマ②の解答例】
ファンタスティックライト✕{ホウシュウエイト✕(キートゥザミント✕キャピタリスト)}
【出題テーマ③の解答例】
ナリタブライアン✕{ダンシングモス✕(ミスタープロスペクター✕スモーキーローズ)}
「オリジナル配合を自力で組むコツ」をテーマに、基本知識と実践方法についてまとめた本記事はいかがでしたか。
配合のコツを身につけることは公式BCで上位を狙うために役立ちますが、私の場合は新たな配合を見出すこと自体にも面白さを感じています。配合を組むだけでも楽しめるのはダビスタ・シリーズのゲームとしての魅力です。
ぜひ配合理論をマスターして、自分だけのオリジナルの競走馬を育成しましょう!
※記事の内容は、スマイル牧場さんの見解で作成しており公式見解ではありませんのでご注意ください